福岡のお宅。2010年06月29日

福岡県のお住まいのお宅から音響調整依頼が来て伺う。

交通費やらなんやら、費用負担頂く事になるので、ホント申し訳無い!

一度、完成して間も無い頃に見学させて頂いたお宅で、JBLのシネマ
スピーカが設置されている。
この3632-Tというモデルは、だいたい200席前後のシアターに多く設置
されているモデルである。

一般のリビング等に設置するとなると、とても鳴り切る事は考え辛いが
このお宅は、だいたい30畳ぐらいの専用ルームで、天井高も5m程ある
ので、普通のリビングでは無い。
まさしく客席の無い映画館といった感じだ!

それにしても少し過剰か?!と思えるが、この業務用スピーカをドライ
ブしているパワーアンプやマネジメントシステムもまた業務用である。

スクリーン裏にアンプ類は設置され、後方のデスク辺りに、周辺機器が
設置されている。(木工や工作も大変お好きな様子で、自作の収納ラッ
クやケース類が並んでいる)
システムとしては業務用のそれより凝っていて、DVD→AVプリアンプの
出力はA/Dコンバートされデジタル信号がスピーカマネジメントシステ
ムに入力されている。(PCからのデジタル音声入力があるからという事
らしいが、ルビジウム等の高性能なクロックで動作している、DriveRack
4800(スピーカマネジメントシステム)の音は、一線を超えている)
広島のお宅でもそうだった!?が、我が家へ導入するには高価な物な
ので、とても無理である。
AVプリアンプもONKYO製やDENON製もあり、DVDプレーヤも自作の物
があったりで、聴き比べも出来るので大変興味深い。

さぁ~て肝心の調整だが、今回は手強かった?!
部屋の音響処理(内装だけで無くスクリーンバックの処理)を、キッチリ
やられているからだろうか?!レスポンスが良すぎて、なかなか特性
が出て来ない。 何度かカット&トライを繰り返し、最終的に決まった音
は、さすがJBL!といった音になった。
低域から中高音までバランスが良くて、高音の伸びやかな部分は映画
館のカーブ(X-Curve)で少しスポイルされるが、聴き易さでは文句無い
音を奏でている!(と、私は感じたが・・・?!)
最後にフラットレスポンスのカーブを作って聴いみたが見事だった!
(自画自賛するナ!!)

という事で、無事終了して帰ったが、オーナー様に満足頂いていれば良
いのだが・・・。