ここからホームシター! まずは自己紹介。2007年09月12日

私は海外音響製品の輸入元を業務している会社に勤務している。

主に営業なのだが、技術のようなそうでないような・・・。

基本的に当社で技術というと、主にサービスやメンテナンスを司る部署 なので、そういう意味では技術ではない。 ただ売上げ数字に追い回される立場ではないので、営業でもない。

そんな中途半端な立場ではあるが、音響製品を販売するお手伝いを、 しているというのが???だが正解なのであろうか?!

具体的には映画館にスピーカをはじめとする音響機材を売る為、音響 調整なんぞをするはめになり、今では日本全国にある映画館(約3000 スクリーン)中、500以上はやらせて頂いた。

音質面での評価は分かれるが映画館の音響調整では、製作をした人 の意図を劇場で正確に再現する事が大切だと個人的には考えている。

てな訳で、今後我が家のホームシアターについて自慢の数々を披露していきたい。

映画館のある家。2007年09月12日

我が家を建て替える話が出たのは、2006年7月末頃である。
特に何か理由があった訳ではなく、奥さんとの会話の中で「家も古し、
地震が来たらひとたまりもないので、そろそろ建て替えるかぁ~?!」 
という話になり、展示場に行ったのが始めである。

家を建て替えるなら、仕事柄ホームシアターが欲しい!!という願望を
訴え、なんとか了承して頂いた。(この辺、うちの奥さんは心がい!!)

建て替えのコンセプトは「映画館のある家!!」と勝手に立上げ、打ち
合わせを進めて行く。

最初は町の工務店さんで2×4建築の家を見て、基本プランと見積りを
お願いしてみる。在来工法(木造軸組)工務店さんの展示場も行ってみ
たが、あまり相手にしてくれないので、現時点の考慮から外す。

丁度その頃、市内の住宅展示場が軒並み改修しておりハウスメーカー
さんの展示場が無い!!
うちの奥さんの要望もあって、ハウスメーカーの展示場も見に行く事に
なり、少し遠くまで足を延ばす。

そこで出会ったのが、今回我が家を建てて下さったミサワホームである。

メインスピーカの位置。2007年09月12日

まずは、スピーカの位置を検討する。

映画館だと、サラウンドスピーカはそれ相当数設置されるので、ホーム シアターだとどうすれば良いのか???である。

映画館の場合、劇場の後ろ壁からスクリーンの距離の前から2/3の 位置が音圧や周波数特性を合わせる代表点となり、サラウンドスピー カは、その代表点がセンターになるようレイアウトされている。

要するに、前方1/3には設置されない訳である。

メインスピーカはスクリーンサイズもさることながら、ビスタやシネスコと いった変則的,流動的な作品がある為に、これ!といった基準が無い。

う~ん、どうしよう?!

録音スタジオ等では、ITU-R BS.775-1という規格を基にレイア ウトされているらしいという話を聞き、検索してみる。

http://kanaimaru.x0.com/4ch_club/0100.htm

メインスピーカの角度も、いろいろあるらしい・・・。 これを機にドルビーデジタルサラウンドチェックディスクなるDVDを購入 し、勉強してみた。 DVDを見てみると、メインスピーカ左右の開き角度は60度より45度を 推奨しているようである。 120インチのサイズで、スクリーン裏にスピーカを設置する事を前提に すると、60度の開き角度を取ると試聴位置が1m60cmとなり、あまり にも近すぎるので、45度というのを我が家では採用する。(都合良く考 えないと整合性が無くなる(笑)

 前述のように、映画館での基準が曖昧な事も考慮すると、試聴位置と メインスピーカの開き角度に、あまり重要性は無いのかも知れないが、 出来る限り定石通りにやりたい。

サラウンドスピーカの位置。2007年09月12日

次にサラウンドスピーカだが、やはりITU-R BS.775-1に準拠す
るなら、試聴位置が決定された後、その位置に対して角度を出さなけ
ればならないことになる。
ここへ来て、ITU-R規格とは別に、THXという耳慣れた規格がある。

THXの場合、バックサラウンドは出来るだけ近づけた方が効果が得ら
れ易いとの事らしい。

う~ん、また悩ましい問題である。

何故近づけた方が良いのか? バックサラウンドの定位が得られ易い
というのであれば、ほとんどの作品がドルビーデジタルサラウンドEXや
DTS-ESという独立したバックサラウンドchが録音されている作品が
多いのであれば、こちらを採用するが、DOLBY5.1の作品が主流な
のであれば、ITU-Rの規格を採用する事になる。

当シアタールームではサラウンドスピーカを複数個使ったディフューズ
サラウンドと呼ばれているレイアウトを採用するつもりだったので、L/R
のサラウンドはバックを含め3ケづつ設置する。
その3ケが同時に駆動した際の定位が理想的になるのは、ITU-Rの
規格に合わす方が理想的だと言い聞かせて、ITU-Rに準拠すること
にした。

最終的なレイアウトは上図の通りとなった。(あくまでもミニマムサイズ
なので、これ以上大きく出来るならして欲しい)

いざ打ち合わせ!2007年09月12日

この図面によると、120インチスクリーンの設置をするなら、横幅4m×
奥行4.85m×高さ2.4mが最小で必要だと分かった。
前回の打ち合わせでは、横幅が5.8m×奥行3.6m×高さ2.4mの
生活感漂うリビングルームが設計されていた。
っがっっ! ここはリビングでは無いっ!シアターだっ!!という奥さん
にとってはかなり迷惑な話をしに打ち合わせに望む。
ミサワホームの担当者も、何故こんな寸法にこだわるのか?理解出来
ないらしく、図面を持って説明する。

なんとか理解が得られたような気がする。

次の図面に期待!!!