映画館の音響再調整。2010年03月13日

12日夜に京都シネマさんへ音響再調整に伺った。
音響再調整って??!何かあったの?と、思われる方が大半だろう。
スピーカは生き物のような物で、湿度や気温の変化,使われ方等で特
性が変わってしまう。
大きなスピーカを購入された方で経験された方もいらっしゃると思うが、
1~2年経って音が(特に低音が出て来る等)変わってくるといった事が
起こる。
それはスピーカは、磁石の溝の中にあるコイルに電気を流す事によっ
てコーン紙が前後に動くという構造になっている。 この溝の中でコイル
が磁石と接触しない様に、ダンパーとかエッジと言われる物で押さえ付
けている。 その部分が柔らかくなって動きに掛かる制限が少なくなり
音の出方が変わるのである。
常に動かしていれば良いのだが、止まっている時間が長いと、その部
分が硬化してまた変化する、といった具合で繰り返される。
映画館という環境は、常に同じような音量で毎日動かない事が無いの
で、ある程度の期間を過ぎると変化量が少なくなって来るのだが、毎日
聴いているとその変化が分からないのでたまに再調整して、元の特性
を確認する意味でも薦めている。
今回は5年ぶりの調整で、前回調整したのはオープン後1年のまだ不
安定な時期だったので、やはり調整しておいた方が良い。
今回はシネマ3という一番小さいシアターの調整である。
いつものようにパソコンを並べて調整する。

調整後、試聴して頂いて感想を聞く。 「高音の延びが変わって、音の
抜けが良くなった」との事。
しばらく様子を見て頂いて、不都合があれば相談し修正する事になる。

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