光の通り道。2010年01月20日


画像左側に、先のランプハウスがあって集光させた物が黒い四角の筒
状の部分を通ってDLPエンジンのプリズムに入る。

インテグレータと呼ばれる四角い筒は、光を乱反射させてDMDチップに
バラつき無く光を当てる役割を持っているらしい。

大きなランプの光源が、こんな細い筒に集約されてDMDに当たっている
事を想像するだけでも凄い技術なんだと思う。


今回特別に見せて頂いたのだが、画面はとてつもなく明るくて綺麗!

光学系の技術も凄いが、PCの技術も凄い物である。

最近流行りの3Dは、このDLPシステムを導入しているデジタルシアター
でしか上映出来ないので、一度劇場で観てみてはどうだろうか?!

キセノンランプ。2010年01月20日


画像が少しブレていて申し訳無い。

上の写真が2kWのキセノンランプ。

楕円ミラーを使って集光させている。

DLPエンジン部。2010年01月20日

これがDLPプロジェクターのエンジン部分。

先に紹介したプリズムにDMDチップの付いた基盤がマウントされている。
透明のホースが見えているが、そう!水冷式でチップを冷やしている
ようだ。 (少し緑っぽいのが水の入ったホースで、透明なのがDMDチ
ップの表面にホコリが付くのを防ぐ為、空気も送っているようだ)
当たり前だがセンサーやICだらけである。

プリズム。2010年01月20日


上の写真が、3枚のDMDチップがマウントされるプリズム。

光をRGBの三原色に分けて3ケのDMDで反射させた物を、また一つに
して出しているプリズム。
これはプロトタイプの部品らしいのだが、こんな物を見られる機会なんて
ほとんど無いと思う。

DLPチップ。2010年01月20日


上の写真がシネマ用DLPに使用されている DMD (Digital Micromirror
Device)チップである。
横2048縦1080の解像度を持っている。
ちなみに、反射型と言っている通り、このチップの1枚の鏡に見えてい
る部分に、2,211,840枚の小さな鏡が付いていて、光が必要な所
には反射させてレンズから出して、必要の無い所には出さない!な~
んて事をやっている。 (もちろん光の明暗も制御しているので、もの
すごいスピードで動いている訳である)  原理的には理解出来るの
だが、こんな物が作れると想像するのが凄い!!
16:9の画面なら横1920×縦1080でハイビジョンと言われる規格
に準拠できるのだが、映画の場合16:9の比率では無い為、縦はHD
規格のまま1080だが、横はPCのドット規格である2048としている
のだろうか?!(もちろん処理速度の問題もあるんだと思う)
このチップを一般的に2Kと呼んでいる。

通常の民生機なら、1枚のDMDチップで早く動かしてフルカラーの映像
を出す事が可能なのだが、シネマ用はより綺麗に投影出来る様RGB
3枚のDMDチップを使っている。