Vitaphone。2009年12月22日

 何故このVitaphoneというシステムが使い物にならなかったかだが、
同期する信号がフィルムに入っていて、なんと裏ではレコード盤が回っ
ていた。
 当時はダイヤモンド針(と言っても分からない人が多いと思うが)とい
うような高性能な針があった訳ではない為、レコード自体の耐久性能が
著しく低かった。
 システムが高価で複雑。 尚且つトラブルが多いと来れば、普及する
ハズが無かった。 しかしながら、レコード盤の改善を進めて、音楽を題
材にした映画「JazzSinger」が、このシステムで上映され一躍トーキーの
世界が広がる。

 ただ、このVitaphoneという考え方は現在のDTSシステムと全く同じで
昔の人を侮ってはならない。